★作曲者・曲名 R・シュトラウス 「アルプス交響曲」(全曲) オリジナル吹奏楽編曲版楽譜セット 「夜明け」、「登山」、「頂上にて」、「雷雨と嵐、下山」、「日没」 楽譜は上記5部分に分割されています。 演奏時間 5/15/14/6/10分程度 原題 RICHARD STRAUSS Eine Alpensinfonie 1. Sonnenaufgang 2. Dre Anstieg 3. Auf dem Gipfel 4. Gewitter und Sturm, Abstieg 5. Sonnenuntergang
商品説明 私はこの「アルプス交響曲」を「アンチクリスト」と
呼びたい! ~R・シュトラウス (*1)
「陳腐化した主題の設定」?
「芸術的価値のない大音響」??
「度を越した独りよがり」???
今回御紹介するのは
R・シュトラウス 「アルプス交響曲」 (全曲) 吹奏楽楽譜セットです。
さて、皆様方はR・シュトラウスと云う作曲家にどの様なイメージを持たれているでしょうか。
芸術的に純潔であったマーラーに対して実利主義者。
楽天的、冷淡、尊大、政治的無関心...
何れも同時代人の証言にある言葉です。確かにそうした一面も有ったのかも知れません。
しかし没後50年前後を期とした新たな研究によってシュトラウスが「芸術の社会的使命」に
ついて真剣に考えていた事が明らかに成ってきました。
冒頭の一節は 1911年5月、マーラーの死を受けて書かれた日記の記述です。(*2)
これには以下の言葉が続きます。
何故ならこの曲には、永遠の自然を崇拝し、自分自身の力で
仕事を完遂する事に依る、道徳的な浄化 が描かれているからである。
少々言い回しが難しいですが、要するに
「宗教的カリスマ」に頼らず「自分自身の良心」に従えと云う事でしょうか。
これを「宗教」に限らず「政治」、「群衆心理」、プロパガンダ...云々に拡大して
考えるとどうでしょうか。この曲が作曲、初演されたのは第一次世界大戦の最中だと云う事を
忘れてはいけません。また、この思想が後の時代に、問題を「宗教」に限ったとしても、現代に
至るまでどれ程大きな警鐘に成ったでしょうか...
しかし、シュトラウスは最終的に「アンチクリスト」をタイトルから外してしまいます。
これが「保身」(*3) の為か、或は自身の信条を明け透けに語る事を好まぬ性格(*4)の為かは
本人は語らず、今と成っては判りません。
結果、曲の外面的な部分が「完璧な表題音楽」であった事も相まって、「アルプス交響曲」の
本来の意図は、当時の聴衆に全く理解されずに終わりました。
それどころか当時の進歩派の批評家から出たのが、冒頭の一節に続く3行の酷評でした。(*5)
現在、この「アルプス交響曲」がR・シュトラウスの作品のみならず、全てのクラシック音楽中で
屈指の人気曲に成っているのは周知の事実だと思います。然るに21世紀に成って20年以上経過
した現在に於いても、この曲の評価に前記の様な初演当時の酷評を論拠に駄作だと切り捨てる傾向が
有るのはどうなんでしょうか。
曰く、大衆受けする効果的なパターンを繰り返しているのみ...
この曲を愛好している現代の聴衆は皆「俗物」だとでも言いたいのでしょうか。
私はR・シュトラウス、ニーチェに倣い良心に従い宣言します。
私は 「アルプス交響曲」が好きだ! それがどうした
と云う訳で、この曲が好きな皆様方は是非演奏してください。難易度は高いのでそれなりの
覚悟は必要ですが、努力に見合う充実感は得られるものと確信します。
最後に、明らかに「俗物」ではない人物が、この曲を高く評価していた事実を御紹介します。
一日の描写は人生に例えられている ~エフゲニー・ムラヴィンスキー (*6)
(*1):「アンチクリスト」(反キリスト)はドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェ
(1844-1900)の著作。シュトラウスはニーチェの思想に大いに共鳴していたと云われている。
(*2):「アルプス交響曲」の構想は1902年まで遡る。当初は「アンチクリスト」の方が
メインタイトルであった様だ。予定していた4楽章の内、第1楽章が「アルプス交響曲」と成り、
他の楽章は放棄された。
(*3):当時のシュトラウスはベルリン宮廷歌劇場に於ける、プロイセン宮廷楽長と云う
公的立場に有った。
(*4):自身の私生活上の醜聞的なエピソードを平気で音楽にしてしまう様な「露出趣味」とは
矛盾している様ではあるが、この二面性もシュトラウスの魅力なのではなかろうか。
(*5):既にシェーンベルクは無調に踏み出し。ストラビンスキーの「春の祭典」は1913年に
初演されていた。ドイツ音楽圏に於いては全音階的音楽は「過去の遺物」と切り捨てられた。
シュトラウスは19世紀末の「交響詩の時代」には、むしろ前衛として走り続け、20世紀に
入っても楽劇「サロメ」、「エレクトラ」で前衛的技法を極め、後進に多大な影響を与えた。
その彼が、次作「薔薇の騎士」では全く転向してしまい懐古趣味な音楽を書いた。
オペラであれば娯楽的な要素も必要であり、「薔薇の騎士」は大いに受けたが、管弦楽曲で
ある「アルプス交響曲」は...
当時のシュトラウスは最も成功した音楽家であり、同業者から羨望、嫉妬される存在であった
事も、この「酷評」を考える際に考慮に入れるべきではないだろうか。
ユーモア、皮肉、アイロニーを含んだシュトラウスの行動、言動はどちらとも取れる2面性を
持っているが為に、評論家が自己の主張を論じる際に都合良くに引用される傾向がある。
生誕150年を迎えた2014年を期に、今後はその2面性を十分に熟慮した上で全ての可能
性を示し、最終的な判断は読者に委ねると云った態度が研究者に求められるのではないか。
(*6):旧ソ連を代表するのみならず、20世紀最高の指揮者の一人。
シュトラウスと個人的接点があったとは思えないムラヴィンスキーだが、この曲の背景が
一切解明されてない1960~70年代にしてこの達観、流石だと思う。
演奏回数は極僅かだが(60年代の演奏がCDに成ってはいるが)、自分の鍛え上げた
オーケストラ以外の責任は取れないとし、晩年には協奏曲すら取り上げなく成ってしまった
ムラヴィンスキーがエキストラを大量に必要とする(と思われる)巨大編成のこの曲を
取り上げた事自体が奇跡に等しい。
今回、全曲での出品と成っておりますが、分売も可能です。
「夜明け」+「登山」/「頂上にて」/「雷雨と嵐、下山」+「日没」:25000/20000/25000
に成ります。事前に質問欄から御申込ください。
★作曲者・曲名
R・シュトラウス 「アルプス交響曲」(全曲)
オリジナル吹奏楽編曲版楽譜セット
「夜明け」、「登山」、「頂上にて」、「雷雨と嵐、下山」、「日没」
楽譜は上記5部分に分割されています。
演奏時間 5/15/14/6/10分程度
原題 RICHARD STRAUSS
Eine Alpensinfonie
1. Sonnenaufgang 2. Dre Anstieg 3. Auf dem Gipfel
4. Gewitter und Sturm, Abstieg 5. Sonnenuntergang
★パート編成等
一般的な市民吹奏楽団の編成を考慮し「通常の編成」+αにて編曲されています。
バンダはパートの数を満たす Hrn.4,Cor.2,Trb.1が舞台上から移動出来る様に成っています。
Sop.Saxを参加させています。
詳細は商品画像で確認してください。
★商品の形態
フルスコア、各パート譜をPDFファイルにて配布します。
参考音源のWindows Media オーディオファイルを添付します。
基本的にEメールにて配信します。
★試聴リンク
今回の試聴サンプルは全曲版です。御時間の有る時に御堪能ください。(試聴サンプルでは
ウインドマシンを省略していますが、楽譜は用意されています。)
リンク先をGoogleDriveに移行しました。リンクより .wma ファイルをダウンロードして
Mediaプレーヤー等でお楽しみください。
「夜明け」、「登山」、「頂上にて」
「雷雨と嵐、下山」、「日没」
下記出品中! 右上の「出品者のその他のオークションを見る」から御覧に成れます。
ワーグナー
「ローエングリン」より 第1幕への前奏曲、「響け、勝利の歌よ!」(第1幕3場より)、
「朝の喇叭が我らを呼ぶ」(第2幕3場より)、「エルザの大聖堂への行列」、
「第3幕への前奏曲」、「さらば!我が愛しき妻よ」(第3幕3場より)
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より 前奏曲(第1幕)、第3幕前奏曲
「ワルキューレ」より 「冬の嵐は過ぎ去りて」
「ワルキューレの騎行」、「ヴォータンとワルキューレ達」
「ジークフリート」より 「ノートゥングの再生」、「ジークフリートの大蛇退治」、
「森のささやき」、「愛の二重唱」
「神々の黄昏」より 「夜明け - ジークフリートのラインへの旅」、「ジークフリートの葬送行進曲」、
「ブリュンヒルデの自己犠牲」、「終曲」
マーラー
交響曲1番4楽章、花の章
交響曲3番第1楽章、第2、3楽章、第4~6楽章
交響曲5番第1部(第1、2楽章)、第2部(第3楽章)、第3部(第4、5楽章)
交響曲10番全曲、「大地の歌」第1楽章、「もう1つのマーラー」~リュッケルト歌曲集より
R・シュトラウス 「アルプス交響曲」(全曲)
シベリウス
「カレリア序曲・組曲」、交響詩「春の歌」、「レミンカイネン組曲」
組曲「歴史的情景」第1番、第2番+「フィンランディア」
チャイコフスキー 「くるみ割り人形」より抜粋
ニールセン 交響曲「不滅」
ブルックナー 交響曲7番第2楽章
ビゼー 劇的序曲「祖国」
下記楽譜を【ミュージック・ベルズ】様より出版していただきました。
シベリウス
交響曲2番 第1楽章、第2楽章、第3楽章、第4楽章
バックス
交響詩「ティンタジェル」
【ミュージック・ベルズ】様Hpより購入していただけます。上記リンクからも試聴(全曲)が可能です。注意事項 本商品の販売対象は日本国内の吹奏楽団、又は前記に所属されている個人様に限らせて
いただきます。
R・シュトラウスの著作権保護期間は日本国内では満了していますが、保護期間が死後
70年の国々では保護期間中です。当方では本商品をこれらの国々に持ちだした場合の
結果に対し、いかなる種類の法的な責任や義務を負いません。
商品はDATA(PDFファイル)です。紙に印刷された物ではありません。
編曲内容へのクレームは御容赦ください。ノークレーム・ノーリターンでお願いいたします。
万一楽譜に誤植が有りました場合は御報告ください。修正版を作成、送付させていただきます。
商品の性質上、転売、貸出等は禁止させていただきます。了解の上、御購入ください。
当商品はオリジナル吹奏楽編曲版(二次的著作物に該当)であり、その著作権は編曲者に
あります。出品者は編曲者との契約に基き、本出品を行っています。 吹奏楽団様の場合はホームページ記載のEメールアドレスに送付させていただきます。
個人様の場合は所属楽団のホームページ記載のEメールアドレスに保護付きデータを送付し、
個人様にパスワードを連絡します。
著作権保護を鑑み前記手段をとらせていただいています、御理解ください。
ホームページを作成してない楽団の方、部活所属の学生の方、顧問の先生方等、事前に
質問欄より御連絡ください。対応を考えます。こちらの商品案内は 「■@即売くん4.21■」 で作成されました。