プロデューサーはPeter Collins、数曲はPete Smith(かのStingの大傑作”The Dreams of the Blue Turtles”を手掛ける)となります。 (前者はNWOBHM出身のプロデューサーでTygers Of Pang Tang等手掛け、故Gary Mooreの紹介でかのRushのプロデューサーとして迎えられる。現在はBrian Setzer等手掛ける)
前作”Run for Cover”のツアーをPaul Thompson(Roxy Music)やセッション系のGary Fugersonで乗り切り、またMoore/Carter/Daisleyというバンド体制が確立。
イギリス/ヨーロッパ圏中心にPhil Lynottとのシングル楽曲”Out in the Field”が大ヒット、順風満帆となった故Gary Moore。 今作用に再びPhil Lynott参加を想定した作曲アイデアを温めていたものの、今作制作前に盟友Phil Lynottが麻薬の長年の常用による敗血症と肺炎の併発でPhil Lynott自身のソロ制作中に死去。 衝撃を受ける事となります。
ボーナス楽曲はシングルのみ収録の”Crying in the Shadows”、12インチ・ヴァージョン含む別ヴァージョン4曲、 そして1985年英国・Hammersmith Odeonでの実況録音一曲”Out in the Fields”。
正直”Crying in the Shadows”は故Gary Mooreとしては古いタイプの楽曲の感があり、NWOBHM中後期時代の作風。
かの隠れ名盤”Dirty Fingers”収録のバラード楽曲”Rest in Peace”に繋がる楽曲でその制作が安普請で短期間制作だった事を鑑みると その後のかの”Jet Records”の契約解消問題で半年間活動停止をしていた際に作られた原曲が基となった感がございます。
契約解消問題解決後のかの故Greg Lake(Emerson,Lake & Palmer、King Crimson)との邂逅で綿密な作曲・アレンジの有り方やプロデュース・ワークを学ぶ前の作風で、 ソロ再出発の大傑作”Corridors of Power”やメタル色濃い大傑作”Victims of the Future”では作風が合わず、洗練/ポピュラー色強い大傑作”Run for Cover”でも収録候補に挙がるものの、 先行シングル”Empty Room”別ヴァージョンに出来で軍配が上がるという事で外された感がございます。
盤共に非常に状態の良いでございますが、ジャケット表右下に角打ちがございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは名手揃い。
Gary Moore(G、Vo ex-Skid Row、Thin Lizzy、ColosseumⅡ、G-Force、Greg Lake)、Neil Carter(Key、B-Vo ex-Wild Horses、U.F.O.)、Bob Daisley(B: ex-Widowmaker、Chicken Shack、Rainbow、Ozzy Osbourne)となります。
クレジットはございませんが、Roland Kerridge(New Wave系バンド Re-Flex在籍)がDrum Programming、ケルト音楽系名バンド”The Chieftains”のMatt MolloyがBagpipesにて参加致しております。
プロデューサーはPeter Collins、数曲はPete Smith(かのStingの大傑作”The Dreams of the Blue Turtles”を手掛ける)となります。
(前者はNWOBHM出身のプロデューサーでTygers Of Pang Tang等手掛け、故Gary Mooreの紹介でかのRushのプロデューサーとして迎えられる。現在はBrian Setzer等手掛ける)
前作”Run for Cover”のツアーをPaul Thompson(Roxy Music)やセッション系のGary Fugersonで乗り切り、またMoore/Carter/Daisleyというバンド体制が確立。
イギリス/ヨーロッパ圏中心にPhil Lynottとのシングル楽曲”Out in the Field”が大ヒット、順風満帆となった故Gary Moore。
今作用に再びPhil Lynott参加を想定した作曲アイデアを温めていたものの、今作制作前に盟友Phil Lynottが麻薬の長年の常用による敗血症と肺炎の併発でPhil Lynott自身のソロ制作中に死去。
衝撃を受ける事となります。
暫しの期間を置き、今作制作を開始。
故Phil Lynott追悼もあり、故Phil Lynott、故Gary Moore共にアイルランド出身(前者はダブリン、後者はベルファスト)という事があり、ルーツでもありThin Lizzy時代にも色濃くあった”ケルト音楽”に注目する事となります。
ケルト音楽のメロディアスさを非常に上手く強く活かした楽曲が非常に目立つもの。
但し、盟友故Phil Lynottを失った事から来る喪失感が感じられるもので一連の故Gary Moore作品群では非常に感傷的。
またHR路線としては薄め、感傷的なメロディアスさが強く感じられるものでございます。
但し、名作”Run for Cover”で培ったポピュラー面は健在。
ケルト音楽路線に注目が集まりますが従来のHR路線からは外れる感のあるポピュラー路線の楽曲もあり、故Phil Lynottがソロ作で見せたテクノ/ポピュラー路線に繋がる感がございます。
前作同様、ソロはコンパクト感の強いもの。
故Cozy Powellソロ作からのカバー楽曲”The Loner”がございますが、(ギター・インスト作に絞ったアレンジではございますが)あくまでメロディアス/楽曲重視。
前作の好評さから、演奏面よりも作曲面重視に更に移行した感がございます。
また今作では大胆にドラム・プログラミングを使用。
前作の”Empty Room セッション”で培ったノウハウを活かした感がございますが、明らかに名手故Cozy Powell/Simon Phillipsの演奏を意識した感のあるものでございます。
(後にツアーメンバーとして加入する名手Eric Singer(現KISS、ex-Black Sabbath、Badlands、Brian May他)曰くは「ツアー後にGary Mooreは何もしない」との事で、ドラマーは流動的流動的になりがち。
以前在籍の名手Ian Paiceの嘗てのDeep Purple再結成絡みの有り方もあり、制作・ツアーその際に雇えば良いとの発想があった感......何かねぇ...........)
但し、ギタリスト主観というドラミングの組み立ての感があり、ソロ再出発以降の故Gary Mooreに指摘されるコントロール・フリーク振り(名手Neil Murray曰く「演奏の機械的な要望」)が感じられるもの。
次作での故名手Cozy Powellとの対立が伺える感がございます...................................................
音楽性が若干散漫との批判もございましたが、五つのプロジェクトを纏めて音質で一貫性を取った感のある名作”Run for Cover”に比べ、基本ラインナップは珍しく同じというもの。
そもそも故Gary Mooreはかの”Skid Row”時代から驚く程の音楽性の幅広さがある、技術のみならず音楽性も多芸なミュージシャン。
フォーク系からBeach Boysまでセッション参加するという呆れ果てる程のフットワークの広さ。
何をか言わんや、でございます.......................................
今作はリリース後イギリス/ヨーロッパ圏を中心に大好評を博す事となります。
ワールド・ツアーもアメリカを除き、大好評となりますが、ドラム・マシーン全面使用の賛否両論が頭を擡げる事となります.............
(名手Don Airey曰く「機械は人間になれないと思うが.......」)
盟友故Phil Lynottの死去は故Gary Mooreにとって相当な衝撃であった模様。
故Gary Mooreは嘗ての盟友名手故John Hiseman(ex-John Mayall & the Bluebreakers、Colosseum、Tempest、ColosseumⅡ等)によるミュージシャンとしての厳しい教えや戒めもあり(本人曰くは「これで助かった」と)、
(アルコール好き以外は)クリーンであったものの「限られた時間を生きている」という人生観が自身を捉える様になっていきます...............
(Thin Lizzyの突如脱退には当時バンド内に蔓延していた麻薬問題にミュージシャンとして強く異を唱え、改善叶わず失望した理由がある模様でございます...........
かのTerry Bozzio(ex-Frank Zappa、The Brecker Brothers、U.K.他)もThin Lizzyツアー・オーディション選考の際にGary Mooreとはウマが合ったものの他が云々...という理由で離脱の模様...............)
ボーナス楽曲はシングルのみ収録の”Crying in the Shadows”、12インチ・ヴァージョン含む別ヴァージョン4曲、
そして1985年英国・Hammersmith Odeonでの実況録音一曲”Out in the Fields”。
正直”Crying in the Shadows”は故Gary Mooreとしては古いタイプの楽曲の感があり、NWOBHM中後期時代の作風。
かの隠れ名盤”Dirty Fingers”収録のバラード楽曲”Rest in Peace”に繋がる楽曲でその制作が安普請で短期間制作だった事を鑑みると
その後のかの”Jet Records”の契約解消問題で半年間活動停止をしていた際に作られた原曲が基となった感がございます。
契約解消問題解決後のかの故Greg Lake(Emerson,Lake & Palmer、King Crimson)との邂逅で綿密な作曲・アレンジの有り方やプロデュース・ワークを学ぶ前の作風で、
ソロ再出発の大傑作”Corridors of Power”やメタル色濃い大傑作”Victims of the Future”では作風が合わず、洗練/ポピュラー色強い大傑作”Run for Cover”でも収録候補に挙がるものの、
先行シングル”Empty Room”別ヴァージョンに出来で軍配が上がるという事で外された感がございます。
その後陽の目を見、評判を呼んだ事で故Gary Moore自身による録音となった感がございます。
出来は良いものの嘗ての故Greg Lakeとの邂逅で楽曲の作風が一気に変わり、原曲の作風がソロ再出発後の故Gary Mooreの緻密な音楽性にそぐわなかった事がお蔵入りの理由ではなかろうか?との感がございます...................
キーボードやシーケンサー・プログラミング等時代性を感じさせる細かいアレンジが成されておりますが.............................
12インチ含む別ヴァージョンは長尺化が成されており、またソロ等の差し替えが行われており、故Gary Mooreのハイテク系ギタリスト面を強く打ち出した感がございます。
但し、楽曲や音楽性の範疇内ではございますが................
そして実況録音”Out in the Fields”。
ラインナップは故Gary Moore/故Phil Lynott/Neil Carter/Paul Thompson(Roxy Music他)という貴重なラインナップとなります。
当時の新作”Run for Cover”英国/アイルランド・ツアー(Bは名手Bob Daisley。今曲には不参加)、”Out in the Field”の大ヒットもあり、盟友故Phil Lynottが同行という貴重なツアーでドキュメンタリー映像も残されたもの。
今曲の大ヒットがあり、正に意気揚々。故Phil Lynottも久々に成功の舞台に立ち、留飲を下げた感がございます。
そもそもラインナップが制作時に近い(盟友名手Don Aireyが不在)事もミソ。
このツアー後はメンバー交代があり、Gary Fugerson(Ds、Glenn Hughes、Steve Lukather及びToto絡みのセッション・ミュージシャン)が参加し、盟友故Phil Lynottはソロとして再始動の為、ツアーを離脱。
非常に貴重な録音となります。
その後故Phil Lynottはかの”Polydor”と契約。
New Wave系マルチ・ミュージシャン Paul Hardcastle、同じくマルチプレーヤー系Robin George(G)を迎え、新作制作を進め、シングル”19”(Thin Lizzy 解散後に結成されたかの”Grand Slam”時代の楽曲のリメイク)をリリース。
プロモーション映像も制作・公開するものの、継続したソロ新作制作中に病に倒れ昏睡状態に陥り、帰らぬ人となります.............
故Gary Mooreと故Phil Lynottの最後の共演となります...................................
現在は入手が非常に困難。この機会に是非。
注:発送方法は変更になる場合がございます。宜しく御願い致します。